家づくりアドバイザーのささやき
『誌』
使い易い税金冊子
今頃の時期には、毎年、宅建協会さんから新税制に伴う税金冊子を購入しています。
100ページ程度で簡潔にまとめられたこの冊子は、家づくりアドバイザーの重要な必要アイテムです。
毎年、変化する税制など、お客様とのお話には欠かせない1冊です。
本日は、その中から、「登記と税金」について簡単にお伝えしようと思います。
例えば、不動産を取得した場合、その所有者を登記して法務局に登録しますが
夫婦がお金を出し合って取得した場合は、共有登記となるのが、一般的です。
共有登記にすると、住宅ローン減税も夫婦それぞれで受けることになります。
この減税は住宅ローンを共にした場合のことですが
ロスなく減税を受けることが出来る方法として有効な場合が多々あります。
ただし、注意しなければならないのは奥様が専業主婦である場合に
共有登記をしても借り入れの名義がなければあまり意味がないのも知っておいてください。
また、奥様が専業主婦でありながら共有登記をしてしまった場合は、
その持ち分だけ、奥様がお金を出したという根拠が明確でなければ、
夫から妻へ資金贈与があったものとみなされ、贈与税という結果になってしまう場合もあります。
一番、重要なことは、「得」だからではなく実際に誰がどれだけ負担して不動産を取得したかの
実態が大切であるということを頭において単独登記か共有登記かの判断をしていきましょう。
詳しくは最寄りの税務署や専門の税理士さんへの事前相談をしたうえで、決めるのが最善の方法と思います。
税金で失敗のない家づくりにしていきましょう。
家づくりアドバイザー 矢倉 明夫