『誌』
思い違い。
数年前、雪山に行きなれている姉家族に誘われ、雪遊びをしにスキー場へ向かっておりました。
わたくしは若かりし頃に数回行ったきりで、行きなれている姉家族の車のあとについていく形で向かいました。
途中、横に寄せて停まっている車を何台か見かけましたが、私たちの車はスムーズに進んでいました。
とあるノボリ坂が終わるくらいで何台かの車が立ち往生している三叉路に差し掛かりました。
その何台かの車を抜いて進むと思っていたのですが、姉達の車がゆっくりバックをしてきたんです。
わたくしとしては、バックするならするで、車から降りて教えに来てくれるなり、電話してくれるなりしてから、
バックしてきてほしい、危ない・・・と思いながらも、ぶつかりますので、わたくしもバックを開始しました。
いつまでバックしていいかも分からず、わたくしも後続車が来てしまうと危ないので、
対向車線側を利用してハンドルをきり、向きを変え、対向車線側の横に寄せて停まりました。
そうすると姉たちも方向転換をし車を停め、やっと助手席の姉が車から降り、駆け寄ってきました。
どうやら、バックをしてきたのではなく、勝手に車が滑って下がってきていた状態だったようです。
車が止まることもできず、滑って下がっている状態では車から降りることもできず、
わたくしが、なかなかどかなかったので、ぶつかると思って怖かったそうで、電話もできず、
といった状態が正解だったそうです。
わたくしとしては、そんなことだったとも知らず、まったく別の感情で車を動かしてましたので、
事実を聞いてとてもびっくりしたことがありました。
結局その日は、シャトルバスが出ている駐車場になんとか着いたのですが、バス待ちの人の行列を見て、
わたくしたちは、そこで姉たちと別れ、道の駅のような場所で少し雪遊びをし、山をあとにしました。
姉たちも結局、並んだものの、途中でまたにしようと、バスに乗ることをやめ帰ってきたそうです。
目的地には着けませんでしたが、お互い無事に帰路に付け、
わたくしたちは少しですが一面積雪の広場で遊べましたので、
あとになって思えば怖い思いは致しましたが、目的は達成できたので、満足して雪山をおりました。
積雪の時期になると、その時のことを思い出します。
まだまだ積雪もこれからですが、油断せずに、雪道は気を付けて、走行・歩行したいと思います。