家づくりアドバイザーのささやき
『誌』
愛着。
家にはハサミが何個かあります。
キッチンばさみなどの、使用期間が短いものもありますが、
小学生の頃に家庭科の授業のために購入した裁縫道具のひとつとして使っていたハサミは
今も我が家のスタメンとして使っております。
かなり長く使っており、丈夫で、しっかりしているので、我が家では一番の長老です。
今では布ではなく、紙などの少し分厚い物でも切れるので大変重宝しております。
ただ単に使いやすく壊れていないから使っている・・・という理由だけではありません。
幼少期は、選択肢があるもので、自分が選んだものは大体採用されない(笑)傾向がありましたので、
裁縫道具も確か、4種類くらいから選べ、その時は自分の気に入ったものを買って貰えた・・・
と思った、はじめての物・・・という感覚があり、自身の中では、思い出深い品物です。
長く使っているから自然と愛着が出てくる、はじめから思い出深いものだから愛着がある、
愛着も様々ですが、どちらも長く傍においておきたいものではあります。
住まいもそうでなくてはなりません。
長く住んでいるから自然と愛着が出てくる、だけではなく、はじめから思い出深いものでなくてはなりません。
打ち合わせや工事中も含めて完成に至るまでの過程が、思い出深いものになっていくことも
とても大切なことだと考えております。
思い出に残る家づくりを通して、愛着を重ねていくお住まいを、一緒に作っていけたら幸いです。