建築事例集
灯りを囲み、家族が帰る家
もともとあった住まいを活かしながら、家族が集う“これからの時間”のために生まれ変わりました。快適に暮らすご夫婦の住まいであり、いつか息子さんご夫婦や娘さんご家族が「ここに帰ってきたい」と思える場所であること。薪ストーブのある暮らしで普段はご夫婦が愉しみ、人が集うときには自然と一体になる家を目指しました。
住まいづくりのきっかけ
改造せずに残していた約30坪と、昔からあった古い60坪、古い部分は冷暖房の効きや耐震性に不安があり、さらに、家族が集まったときに泊まれる場所がない。県外に暮らす息子さんご夫婦、娘さんご家族。「定住ではなくても、帰って来られる家にしたい」そんな思いが、建て替えのきっかけでした。
外観と屋根のつながり
既存部分の赤瓦は、地元の「来待瓦」。新築部分も同じ赤瓦を採用し、全体を和風で統一しました。深い軒と落ち着いた佇まい。新旧が自然につながる外観です。

光を和らげる、玄関ポーチの格子
東からの強い日差しを考慮し、玄関ポーチには格子を設置。囲われた安心感と、やわらかな光を取り入れています。

新旧をつなぐ、玄関ホール
既存部分と新築部分をつなぐ玄関ホール。あえて天井を低く、屋根も低く抑え、ジョイントとしての役割を持たせました。奥行きをとり、先には坪庭を配置。暗かった既存廊下に、光を届けるための工夫です。「明るい方へ、自然と足が向く」そんな動線を意識しました。

日常に溶け込む、ダイニングの景色
近くにある保育園。子どもたちの賑やかな姿が見える場所に、あえてダイニングの窓を設けました。元気な声や動きが、日々の暮らしの中にあってもいい。固定ベンチとテーブルで、外の景色を楽しむダイニングです。



パントリー
大容量のパントリーは、奥様のご要望から。勝手口のすぐそばに配置し、買い物帰りにそのまま収納できる動線にしました。


松を眺める、特別な視線の先
玄関前に立つ一本の松。「家の中から、この松を眺めたい」リビングと客間の正面に松が見えるよう、配置と開口を計画しています。大きな一枚ガラスの窓と障子。高価でも、この家にふさわしいと判断し、同じ窓を2か所に設けました。

ご夫婦も愉しめる家であること
普段は空いてしまう空間だからこそ、ご夫婦が日常的に愉しめる場所でなければならない。そこで提案したのが、薪ストーブ。最初は想像していなかったものの、ご夫婦ともに「いいね」と共感いただき、採用に。今では、薪ストーブを囲む時間がこの家の中心になっています。今では、ご夫婦が一番愉しまれている場所です。

現代感覚でつくる「続き間」
仏壇があり、床の間も必要。でも、昔ながらの和室にはしたくない。奥様のご要望から、現代のインテリアに合う続き間を計画しました。ふすまは4枚引き込み、欄間は板欄間に。障子・ふすまの内のり高さは2mに設定。和の要素を残しながら、これまでとは違う和室空間が生まれました。


すべてがつながるLDK+和室
戸を開けると、LDK、吹き抜け、茶の間、6畳・8畳の和室が一体に。家族が集まったとき、自然とみんなが同じ空間に集えるようにと考えました。


トイレ
トイレは寝室から近い位置に配置。夜間や日常の動きを考慮した、無理のない距離感です。

息子さん夫婦のための寝室
8帖の寝室に、たっぷりのクローゼット。南と西に面しつつ、南側は腰窓にすることでプライバシーに配慮。東側をメインの庭とし、落ち着いて過ごせる空間に。カウンターデスクは、息子さんのご要望で設けました。


リビング階段とフリースペース
リビングに設けた階段を上がると、約6帖のホール空間。1階のリビングと視線がつながり、お孫さんが遊べる共有スペースとしても活躍します。階段・吹き抜け・フリースペース。家族の気配が自然につながる設計です。

2階 子ども部屋
天井の勾配をそのまま生かし、屋根裏空間を活かした、2階の子ども部屋。外観は平屋のように見せながら、家族が集まったときのための場所として設けました。普段は空いていても、息子さんご夫婦や娘さんご家族が帰ってきたときには、それぞれが安心して休める部屋になります。

HOUSE DATE
施工面積:320.82㎡(97.04坪) 1階:143.38㎡(43.37坪) 2階:61.12㎡(18.49坪)
設計:井田
建築士 井田
====私はこんな設計をします====
- 将来的に間取りを変えられるように、スケルトンインフィル構造を採用しています。
- 内装建具など既製品をできるだけ使わず、経年変化を楽しめる建具を提供します。
- 外壁は何十年経っても貼り直しが効くモルタル、ガルバリウム鋼板、木を使用。
【井田建築士事例】
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